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2008/12/23

聞きなれない言葉ですが「構造色」というのがあります。

平成の「玉虫厨子」(科博Webより)先日、国立科学博物館に展示特別に展示されていた、平成の「玉虫厨子」というのを見てきました。
法隆寺にある「玉虫厨子」を、平成の職人の技術で作ってみようということで作られた厨子です。
「玉虫厨子」の表面にはたくさんの玉虫の羽が貼り付けられていて、仏画などが描かれています。
この玉虫の羽は光の加減でいろいろな色に見えるのですが、これは色素で作られた色ではなく「構造色」という原理で色が見えています。

科博に展示されていた「玉虫厨子」は大きなケースの中にあって、ちょっと暗かったので、その色はあまりはっきりとは見えなくて、残念でした。
私たちが通常目にする色というのは、色素などの物質が特定の色の光だけを反射し、他の色は吸収したりして反射しないので、色として見えています。例えば赤いトマトは、皮の中に「リコピン」という、赤い色を反射する色素がたくさんあるから、赤色の光だけを反射しているので、赤く見えるのです。
草木が緑色に見えるのは、葉緑素という緑色を反射する色素がたくさんあるので、緑色の光を反射するから緑色に見えるのです。
しかし、この玉虫の羽などの色は「構造色」というもので、その物が特定の色を反射したりということはなくて、表面にとても小さな凸凹が並んでいるCDなどの表面が虹色に見えるのがそうです。また、とても薄い透明な膜のシャボン玉の表面に見える虹色もそうです。
CDなどは、その凸凹それぞれで反射した光が重なって、特定の色だけが強く見えたり弱く見えたりするのです。またシャボン膜の虹色は、膜の表面で反射した光と膜の裏側で反射した光とが重なって、特定の色だけが強く見えたり弱く見えたりするのです。
こうした現象は「干渉」という現象で「光が波である」という証拠です。