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2009/12/03

鈴木康広さんの作品「まばたきの葉」

まばたきの葉先日、東京の羽田空港のロビーなどのパブリックスペースを使って「空気の港」という「テクノロジーアート」の作家19人の作品を集めた展覧会が開催されていました。
たまたま、このときに友人を見送りに羽田に行ったので、見ることができたのできて、ラッキーでしたが、いろいろな作家さんが参加されていました。
その中の一つ、鈴木康広さんという作家さんの「まばたきの葉」という作品です。羽田空港ターミナルの大きな吹き抜けの空間に設置されていて、多くの人に注目されていました。
この鈴木康広さんは、いろいろな面白い作品を発表されています。

この作品はテクノロジーアートとは言っても、コンピュータなどが使われているのではなく、とてもシンプルな作品で、葉っぱの形をした紙に、片面に開いた目が、反対側には閉じた目がプリントされています。
「まばたきの葉」全景 「まばたきの葉」根元部分 「まばたきの葉」先端部分
この葉っぱの紙を中央の白い煙突のようなパイプの根元のスリットに差し込むと、筒の根元部分に内蔵されているブロアーの空気で吹き上げられて、上からふって降りてくるのです。そのときに、この葉っぱがくるくると表裏が回りながら降りてくるのです。
その時に、このような紙片が空気の中を落ちる時に「カルマン渦」の現象で表裏がクルクルと変わりながら落ちてくるので、葉っぱの紙片に描いてある目がまばたきしているように見えるのです。
こういう、物理の現象を何気なく利用してアートにしてしまう鈴木康広さんという人は凄いですね。
とてもシンプルで、面白い作品なので、子供たちも喜んで、たくさんの葉っぱを集めては、根元のスリットに流し込んで、降ってくる葉っぱを楽しんでいました。もちろん、子供たちだけではなく、私や、多くの大人も楽しんで葉っぱを降らせていました。

※追記:
この記事について、当初、私の調査不足と勘違いで「岩井俊雄」さんの作品と紹介してしまったのですが、このサイトをご覧になった方から「鈴木康広」さんの作品とのご指摘を頂きまして、直ちに訂正させて頂きました。
《鈴木康広さんのホームページはこちら》
鈴木康広さんはじめ関係者の皆様に、ご迷惑をお掛けして申し訳けありませんでした。