■分子科学研究所 展示室 その1
■所在地:愛知県岡崎市
■施設分類:理工/分子系科学展示
■訪問日:2010/05/11
■施設概要:分子科学研究所は、国立天文台や核融合研究所と同じ「自然科学研究機構」の中の研究所です。分子科学では物質や生命までの幅広い領域の基礎となる分子のしくみや働きをしらべている研究所です。
これまでは展示室は無かったのですが、2010年の春に完成し公開されました。しかし広大な研究所敷地内の分子科学研究所本館の建物の中にあり、一般の方が入るには、門のところの守衛室で入場証をもらって入ります。一応は公開されていますが、なかなか一般の人がヒョイと入れる雰囲気ではないですね・・
■Homepage:分子研公式ホームページ
写真:000 展示室入り口
分子科学研究所の本館の中の、元研修室を改造して作られました。
写真:001 展示室は6m角ぐらいの、約40平方メートル程度の小さな展示室です。
写真:002 最初の部分は、分子科学研究所の組織や沿革など、研究所の概要の紹介。
写真:003 研究所の社会活動の紹介や、研究のための施設などの紹介。
写真:004 右側の平たいケースにあるのが、分子科学研究所の代表的な放射光施設「UVSOR」の模型です。
写真:005 このUVSORの模型は、1/60の大きさで、施設の概略の構造を説明しています。
写真:006 UVSORのブースター部。ここで電子銃から放たれた電子が光速近くまで加速されて、メインの蓄積リングに送り込まれます。
写真:007 UVSORの蓄積リング全体。ほぼ八角形の形で、周囲に放射光取り出し用のビームラインが広がっています。
写真:008 これは、電子を曲げる「ローレンツ力」の体験装置。
写真:009 放電管の中の電子の軌道が、磁石の影響で曲がっています。
写真:010 磁石を上下逆にすると、反対側に曲がります。
写真:011 左のパネルは、分子研のもう一つの重要な施設「NMR装置」を紹介する、立体模型と組み合わされたグラフィックパネル。
写真:012 超伝導磁石(赤い模型部分)が作る強力な磁場の中に試料を置いて、920MHzという電波でセンシングします。
写真:013 磁場の中に試料を挿入する「プロープ」という部品のレプリカ。本物のプロープは数千万円もするそうです・・
写真:014 右のパーツは、液体の試料を入れる容器で、左側の小さな物は、固体の試料を粉末にして入れるそうです。
写真:015 右手のNMR装置のパネルまでが、研究所の研究施設を紹介するエリアで、その先が、4つの研究領域を紹介するコーナーが並びます。
写真:016 手前のピラミッドのような展示物は、光分子科学研究領域で使われる「旋光分光法」という、動いている分子にパルスレーザーをあてて、分子の動きを調べる方法を擬似的に紹介する。
写真:017 黒い覗き穴から覗きます。
手前右のダイヤルでストロボの点滅間隔を調整できます。
写真:018 来館者(筆者)が覗いている様子。
写真:019 内部には、分子(アンモニア分子)の立体アニメーションで、ストロボが点滅して、分子模型の変化の様子がスローモーションで見えます。
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