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« 放射光という光 その2:その特徴は | メイン | 地球に太陽を作る!=核融合科学研究所を見学してきました。 »

2011/09/28

愛知県に出来る新しいシンクロトロン施設を見てきました。

中部シンクロトロン放射線遮蔽室hはるか昔に私が卒業した大学のある「長久手村」(今は町で、近々に市になるようです)に、なんと、愛知県での先端科学研究の共同利用施設として「シンクロトロン」が作られるそうです。
まだ工事中ですが、「知の拠点」と名付けられた施設で、直径が22mぐらいのシンクロトロン装置です。
Spring8(直径500m)には遠く及びませんが、X線領域の光を出す最先端の放射光施設です。
そんな先端施設が出来るとは、大学時代には思いも及びませんでした。当時はブタ小屋と牛小屋を改造したような下宿で、皆生活していたのです。
だったら、大学時代に周辺の土地を買っておくのだった・・・

シンクロトロンとしての直径は確かに小さいのですが、その中に組み込む「超伝導電磁石」によって、これまでは難しかったX線領域の放射光を得る事が出来るのです。
岡崎にある「分子科学研究所」には「UVSOR」というシンクロトロンがあり、紫外線領域の光で、物質の構造解明などに大きな力を発揮していますが、この知の拠点ではX線領域の放射光によって、タンパク質の構造解明など、大きな成果が期待できます。
そんな研究施設の中核となる、シンクロトロンが設置される建屋を見学してきました。